信州に暮らす人たちには待ちに待った山の恵み、山菜シーズンがやってきました。
SBCニュースワイドの古畑キャスターが、山菜を知り尽くした名人に同行し、人生初めての山菜採りに挑戦しました。


古畑キャスター:
「長野市の道の駅信州新町です。県内も山菜シーズンに入ってきたということで、店にはずらりと山菜が並んでいます」


フキノトウや、ウドなど8種類以上。

中でも人気を集めていたのが、初ものの「セリ」です。

買い物客・男性:
「お浸しにして食べようかと」
ご自身で山菜とられたりは?
「するんですけど、セリは最近近くにないので」

道の駅信州新町・黒岩社長:
「皆さん待ち焦がれてというか、特にフキノトウは今一番の旬なので、だいたい棚の下にもあるんですけど、きれいになりますね」

春ならではの食の醍醐味、「山菜」。

そこで、信州新町の山菜名人に同行させてもらいました。

山菜採り初挑戦です!

古畑キャスター:
「お、採れた、いい匂いします、フキノトウの」
「こっちもいっぱいありますね~!」
「えぇ!? 全部セリ!?」

幸先よし!と思いきや…。

古畑キャスター:
「この辺がいいんじゃないですか? え、ちょっとヤバイかもしれない…。(泥から抜け出せなくなって救出される)一個も採ってないのに、ぎゃー、ちょっと待ってー!」

山菜採りの案内をしてくれるのは、信州新町に住む「名人」の小林久一(こばやしひさかず)さん。

小林さん:
「きょうはまずフキノトウ、行者ニンニク、セリ。あとはアサツキとかノビロとか沢ワサビとかありますので」


山に入ってまず見つけたのがフキノトウ。

採るのも簡単で、初心者には、うってつけの山菜です。

古畑キャスター:
「結構立派ですよね、大きい。いっぱいありますね~ほら、ここにも!」
「本当はこういうのが一番いいんでしょうけどね。出始め? それも採るんですか? 採っちゃいますよ」



花が開いていない方が商品価値が高く、今シーズンは3月に気温が低かった影響で、例年より少し成長が遅れているそうです。

さらに進むと‥

古畑キャスター:
「わー、こっちもいっぱいありますね」


行者ニンニクは、昔、修行僧たちが滋養強壮のために食べていたのが名前の由来だそうです。

特徴は、その名の通り…

小林さん:
「匂いかいでみてください、ニンニクの匂いするから」
古畑キャスター:
「ん!しますね、私ニンニク大好きです、いい匂いする~」

密集していますが、大きく太いものを選び、根っこを残して採るのがポイント。


続いて湧き水の近くで見つけたのは「沢ワサビ」です。

綺麗な水が流れる場所に自生します。

古畑キャスター:
「綺麗にするとわさびみたいなの出てきますよね」

すると小林名人、一心に洗っている後ろで…

小林さん:
「やっぱ辛いっすね」
古畑キャスター:
「え?食べてます?」
小林さん:
「食べてるよ!」
古畑キャスター:
「いつの間に!? 食べられるんですね!?」

ということで、いただきます。

古畑キャスター:
「結構辛い!鼻にぬけますね」
小林さん:
「だってワサビだもん(笑)」

水辺で採ることができるというもう一つの山菜が、春の七草でもある「セリ」。

ここは元々田んぼだった場所だそうです。

小林さん:
「こうやって採ってもらって洗う。全部セリですよ」
「この辺がいいんじゃないですか?」

さっそく採ろうとした、その時!

古畑キャスター:
「え、ちょとやばいかもしれない。セリって採るの大変じゃないですか」

泥にはまった足が抜けなくなる、まさかの事態に採るのを断念。

足場のよい場所に生えているセリを採って一応貢献しました。


およそ2時間で、採れた山菜は4種類、カゴ3つ分に。



小林さん:
「採ったら食べたいですか?」
古畑キャスター:
「食べたいです」
小林さん:
「じゃあ私の知り合いの料理屋さんに行きましょう」

向かったのは、長野市にある飲食店「はな村」。

「山で採ってきましたお願いします」

店主の花村美津子(はなむらみつこ)さん。


手際よく、てんぷらや山菜の薄焼き、セリのお浸しなど4品を作ってくれました。

まずは行者ニンニクのてんぷらから。


フキノトウは「ふき味噌」にしてもらいました。

花村さん:
「ここからは一番の、タラの芽とかコシアブラとかが出てくるので、その季節感というのがありますので、その旬の味を楽しんでもらえればと思います」

山菜はまもなく本番を迎え6月まで続きます。

ただ、山に入る際はクマよけの鈴などをつけること、複数で行動することが重要です。

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