日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の舞台、長崎市の「端島」。ドラマの影響で「上陸ツアー」が大人気となっています。

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」。石炭産業で躍進した長崎の端島、通称=軍艦島が舞台の物語です。10月の放送開始以降、「軍艦島上陸ツアー」には予約が殺到しており、現在2週間先までほぼ満席です。

軍艦島コンシェルジュ 佐藤義太郎さん:
「ドラマの影響すごくて、放送が初回あった日の翌日がHPのアクセス数がかなり上がりまして、1日で2万人の方が閲覧されていたので、通常の450%超えで」

ドラマ撮影にも協力した「軍艦島コンシェルジュ」のツアーでは、出航前に一度ミュージアムを見学し、島の歴史やかつての島民の暮らしを学ぶ時間が設けられています。

ツアー参加者:
「埼玉から来ました。ドラマがあっていて関心があったのと、(島に)上がれなくなるという情報を聞いたので来ないとと思って」

ツアー参加者:
「三重県から来ました。端島に元々興味があった。ドラマで見て色々知れてとてもいい。崩れてきてると聞いてるので、早く見に行かないとと思って。天気が心配だったんですけど、船も出そうだし」

端島には、「軍艦島上陸クルーズ」に参加することで上陸することができます。現在5社の船会社が上陸クルーズを運航しており、事前予約が必要です。長崎市の条例により、気象条件や安全基準がそろわないと上陸することができません。

ドラマ撮影にも協力している「軍艦島コンシェルジュ」のツアーは、1日2便(午前10:30発 / 午後13:40発)。出航前にミュージアムを見学し、島の歴史や島民の暮らしを学ぶ時間も設けられています。

長崎港から端島到着までは、約45分のクルーズです。徐々に近づいてくる軍艦のシルエット。時を止めたその姿は、異様で神秘的ともいえる迫力を放っています。

島内では、コンシェルジュのガイド付きで見学スポットを3か所巡ります。ドラマの内容を盛り込んだガイドも聞くことができます。

ガイド案内:浜口剛さん:
「背後にある窓枠が総合事務所です。『海に眠るダイヤモンド』では斎藤工さんらが集まってきていた場所(のモデルとなった)」

「池田エライザさん演じる歌手の草笛リナさんが働いていたラウンジ(のモデルの場所)、この階段上った場所になります」

ツアー参加者(大阪から):
「(ドラマの)あのシーンがここなんだとか、あれは本当のことだったんだということを知って感動しました、また(ドラマの)続きが楽しみです」

ツアー参加者(長崎から):
「ドラマを見ていて今(来る)タイミングかなと思いました。長崎に住んでいることをすごく誇りに感じています」

人が去り、雨風の中で刻一刻と形を変えている端島。足元ではその保存問題の議論も進む中、朽ちていくその姿が今、多くの人をひきつけています。

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