ようやく雪化粧をした富士山。涼しい季節がやってきました。そんな時期に食べたくなるのがサツマイモ。今回のしずおか産は、富士山の火山灰土で育ったサツマイモの「芋けんぴ」です。
富士山のふもと、あさぎりフードパークの中にある「芋工房かくたに」。2024年で創業96年、老舗の芋菓子の専門店です。柔らかくて甘い干し芋をはじめ、自社での手作り、地産地消にこだわっています。
店内には採れたてのサツマイモはもちろん、寒い日にうれしい焼き芋やスイートポテトにコロッケなど、さまざまな商品が並んでいます。中でも人気なのが「芋けんぴ」。味は全部で6種類で1年中楽しめます。
「地産地消ということもあるので、なるべく静岡土産ということで芋けんぴを育てていきたいので、塩味は沼津の戸田の焼き塩を使って、わさび味は静岡の田丸屋のわさび塩を使っている」(芋工房かくたに 望月大輔工場長)
使用するサツマイモは地元・富士宮産。富士宮市の山宮地区ではサツマイモの栽培が盛んです。農家のひとり赤池勝さんは、シルクスイートと紅はるかを作っています。その味は「もちろん甘いし、しっとりしている感じ」(赤池さん)
富士宮の多くのサツマイモは「火山灰土」で作られています。水はけがよく、雨が降った直後でもサラサラです。中まで水や空気が通りやすく、イモが病気になりにくという特徴があります。
「この辺はみんな火山灰土。粘土質の土や赤土はあまりない」(赤池さん)
富士山の恵みがおいしいサツマイモを育てます。「芋工房かくたに」では、火山灰土で作られたサツマイモを使って、芋けんぴづくりの体験ができます。この日は8人の子どもたちが体験に来ていました。
専用の機械で細く切ったあと、水で洗いながらサイズを整えていきます。そして、油の中へ。回転する機械の中に揚げたてのサツマイモを入れ、味付けしていきます。
できたての芋けんぴのお味は?
「マジでうまい!」
「1個食べちゃうと2個目食べたくなってしまうのはなぜなんだろう」
自分で作った芋けんぴは袋詰めしてお土産にできます。
子どもたちも「自分で作るとやっぱり美味しい」「買って食べてるのだと香ばしいとはあまり思ったことはないけど、自分で作ってできたてのを食べるとすごい香ばしくて美味しかった」と大喜び。
「できたてを食べて、みなさんおいしいと言っていただけるのでうれしい。富士宮=サツマイモという認知度がないので、うちの店を起点に、富士宮のサツマイモのおいしさを、たくさんの方に知っていただけるように頑張っていきたい」(望月工場長)
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