新潟県十日町市で13日、畑にいた80代の女性がクマに襲われてけがをしました。
クマによる人身被害は県内で今年度6件目です。現場には、木に刻まれた爪の痕が見られ、周囲にはフンも落ちていました。
【記者リポート】
「畑のすぐそばには柿の木があり、実がついている枝もあります。木の下にはクマのものとみられるフンが2か所落ちています」
【被害者の娘】
「フンの1つは1週間くらい前で、もう1つは3~4日前のものだということで、もうそのくらいからクマが来ていたんじゃないかと、猟友会の方からうかがった」
警察や消防によりますと、13日午後5時ごろ、十日町市干溝の畑で80代の女性が頭から血を流して倒れているのを通行人が見つけました。
女性は「クマにひっかかれた」と話したということです。
クマに襲われた女性は頭から顔にかけて長さ20cmほどの傷を負いましたが、病院に運ばれた時には意識があり、命に別状はないということです。
【被害者の娘】
「畑の肥やしにするために、残飯をボウルに入れて捨てようと思って、母はここに来たんじゃないのかな」
地元の猟友会は、現場近くにわなを設置して警戒に当たっています。
【猟友会のメンバー】
「柿を枝に残しておくとクマがしょっちゅう来る。上のほうまでクマは登ってみんな引き寄せて食べる」
新潟県内では、クマによる人身被害は今年度6件目です。
県は、庭先の木の実や畑の野菜くずなどを適切に処分するよう呼びかけています。
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