城下町として知られる島根県松江市で、切腹後にのたうち回る演技力を競う「切腹コンテスト」の開催を予定し参加者を募ったところ、このイベントに対しSNS上で賛否が多く寄せられる事態に…。大きな反響を受け、主催者はコンテストを中止すると明らかにしました。

SNS上で話題となっているのが、12月14日に松江市役所の「だんだんテラス」で開催が予定されていたイベント「切腹コンテスト」です。

玩具などを扱う事業者が企画したもので、商品であるプラスチック刀で切腹するふりをしてもらい、その後30秒から1分間、のたうち回る演技力を競うコンテストを予定していました。

9日の地元新聞に参加者募集の記事が掲載されたところ、この記事を撮影したSNS投稿が拡散。イベントについての賛否も多く飛び交う状態となっています。

SNSでの意見
「芝居とはいえ人が苦しんで死ぬ様子をコンテストにするのは…」
「切腹という行為をバカにしているように感じる」

こうした批判がある一方…

「参加したい!」
「ファンキー」
肯定的なコメントもあり、賛否両論です。

こうした反響を受け、コンテストの主催者は取材に対し、イベントを中止すると明らかにしました。

切腹コンテスト 主催者
「当方のイベントの悩みに集客をどうしたら良いかというのが根底にありました。
色々なイベントで出店させてもらい、ある団体の女の子の1人がこちらが売っている伸縮するプラスチックの刀をお腹に刺す仕草をしたのが発端です。そういう使い方で演技したら面白いかもしれない。エンタメ性を重視したつもりがこういう形でお騒がせする形になり、市役所の関係者様には申し訳なく思っております。
また、その反面、賛同され参加したいというメールも戴いておりますが、市役所という信用を失墜しかねない場所というのもあり、中止することにしました。」

松江市は、庁舎のテラスをイベントなどで使えるようにしていて、この主催者は、これまでにもフリーマーケットを開催するなどの実績がありました。

市によりますと、今回も「フリーマーケット」として申請していたということで、切腹コンテストについては新聞を見て初めて把握したということです。

市役所で開催するのにふさわしい企画ではないと、主催者と話し合いの上で中止する方向で確認を取ったということです。

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