2019年、宮城県栗原市にあるJA新みやぎの子会社の元社員2人が、中古車の取り引きを装い、約2800万円をだまし取ったとして再逮捕されました。第三者委員会の調査では元社員が関わる不正支出は約2億7000万円に上ることが明らかになっています。
詐欺の疑いで再逮捕されたのは、いずれもJA新みやぎの子会社「新みやぎサービス」の元社員で登米市石越町北郷の農業・高倉仁容疑者(57)と栗原市一迫真坂の会社員・狩野紀句子容疑者(59)です。
警察によりますと、2人は2019年1月から12月にかけ、中古車を仕入れたように装い、業者の請求書を偽造して会社の経費約2800万円を高倉容疑者らが管理する口座に入金させてだまし取った疑いが持たれています。2人は2018年にも同様の手口で請求書を偽造し会社の経費約2700万円をだまし取った疑いで逮捕されています。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていませんが、2023年の第三者委員会の調査では高倉容疑者は不正支出を認め、狩野容疑者は「指示の通りやっただけ」と話していたということです。また、調査で高倉容疑者が約2億7000万円を不正に支出していたことがわかっていて、「新みやぎサービス」が告訴しています。
警察がさらなる余罪の有無や動機などを詳しく調べています。
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