頭の中は多くの人たちの幸せであふれています。
使わなくなった運動靴を丁寧に洗い、数分すると、ピカピカになりました。
これを、ある国に届けるというのです。
「マリ共和国という国に支援物質を送る。喜んでくれるとうれしいです。」
彼らは平工業高校生徒会のメンバー。
不要となった運動靴を卒業生から募り、真心と一緒にアフリカのマリ共和国に送っています。
小山さん
「送るならきれいなものを送って。活動で意識が変わって、この靴で喜んでもらえたらと思うとうれしく感じます。」
自然に湧いてくるのは「すべては、喜んでくれる人の笑顔のために」
ゴミの回収や資源のリサイクルを通じて、さまざまな社会貢献活動を展開しています。開始から今年で24年、なぜこんなにも長く続けることができたのでしょうか?
大和田さん
「一つ一つ見ていくと、とても地味な活動なんですが、小さなものが集まって大きなものとなり、達成感を味わえることが好きなところ。」
それは、代々受け継がれてきた平工業高校生徒会のスピリッツ。
福島県立平工業高校。
工業系の五つの学科を持ち、地元では「へいこう」と呼ばれ愛されています。
授業が終わると、生徒会活動が始まります。
まずは、アルミ缶の回収です。
「アルミ缶を回収して車いすを購入し、老人ホームに寄付しています。」
校内にある自動販売機の空き缶や先生たちが持参したアルミ缶を回収し、専門業者へ買い取ってもらいます。
そして車椅子を購入、特別養護老人ホームに寄贈しているのです。
今までに送った数は、46台。
慰問のときのふれあいは、生徒たちの感情をゆさぶります。
新井さん
「老人ホームに寄贈する際に、『ありがとう』と涙を流しながら言われるのを見て、とても心に来ました。」
齋藤顧問
「最後まで諦めずに努力すると、必ず結果が出るというところを学んでほしい。」
活動の意義を受け継いできた平工業生徒会。
そのかげには毎年夏、OBやOGも参加するイベントの存在があります。
先輩たちから受け取る思いは、心の奥底を刺激します。
大和田さん
「先輩方の熱い思いを聞きますと、自分たちも先輩方に負けないようにこの活動を続けなくちゃと思います。」
そして、この日の最後はペットボトルキャプの回収です。
800個で20円になり、世界中の子どもたちに送る『感染症ワクチン』1人分になるのです。
16年間で送ったワクチンは2600人分以上、多くの命を救ってきました。
「日々の積み重ねは大事だなと思います。頑張ってきたことが形になることがすごく楽しみです。」
『ステップ』
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年11月13日放送回より)
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