11月17日に行われる福島県市町村対抗の「ふくしま駅伝」。35年の歴史の中で、福島を代表する長距離選手を輩出してきました。大会のレジェンドランナーを振り返るシリーズ、1回目は北京オリンピックのマラソンに出場した、福島県会津若松市出身の佐藤敦之さんです。
佐藤敦之さん(2018年)「ふくしま駅伝がなかったら自分はなかったと思いますね。あったからこそ世界に羽ばたけましたし」
北京オリンピックマラソン代表で、会津若松市出身の佐藤敦之さん。ふくしま駅伝に7回出場しました。
「正直走りたくなかった(笑)」中学生で8.1キロ力走、区間賞獲得
中でも、衝撃を残したのが1993年の第5回。中学生ながら、学生・社会人と一緒の一般区間にエントリーされ、距離は、普通の中学生ならあり得ない8.1キロ。
佐藤さん「正直走りたくなかったんですけど(笑)。やるからには全力で走ってみようと思って」
社会人選手を抜き去り、区間賞を獲得。2位の選手におよそ1分差をつける、圧倒的な区間賞でした。
佐藤さん「一般区間の8.1キロを走って区間賞をとれたということが長い距離に向いているんだなって思えた大会ですね。なので、将来マラソンをやってみようって思うきっかけを作った大会でしたね」
2012年には、16年ぶりにふくしま駅伝に出場。ふるさとの人たちにその走りを見せました。
佐藤さん「いつまでもこの大会が続いていってほしいなと思うのと、ふくしま駅伝を走った選手から世界に羽ばたく選手がどんどん増えていってほしいなと」
佐藤さんは現在、実業団の中国電力で陸上部の監督として後進の育成に励んでいます。
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