鳥取県鳥取市に住む男性が、フェイスブックで知り合った女ら3人から38万9000円を騙しとられるSNS型ロマンス詐欺の被害に遭ったことが分かりました。

詐欺の被害に遭ったのは鳥取市に住む40代の男性です。

鳥取県警によりますと、2024年8月27日ごろ、男性のフェイスブックアカウントに鳥取市出身と名乗る女からダイレクトメッセージが届き、男性は自身と出身地が同じことから女とやり取りを始めました。

すると、女からLINEでやりとりをしようと誘われ、男性はその通り、女のLINEアカウントを登録しました。

男性が女とやり取りをしていると、女から「最近、国際金の変動に関する投資で稼いでいる」などとメッセージが届くようになり、その話に興味のあった男性は、女にやり方を聞いて取引に使用するアプリをインストールしました。

男性は自分も金の取引をしようと思い、女から紹介された、国際金投資部の責任者という女のLINEアカウントを登録しました。

2024年9月12日、男性は投資資金15万円を、鳥取市出身と自称する女から指定された預貯金口座に振り込み、国際金投資部の責任者の女から説明を受けながらアプリを使用し、国際金の取引を繰り返し行いました。

男性はその後、さらに紹介された別の投資指導の男のLINEアカウントを登録し、男の指導を受けながら国際金の取引を繰り返し行っていましたが、これまでの利益を一旦出金しようと思い、国際金投資部の責任者の女に出金を依頼したところ、その金額の1%となる投資指導の男へのサービス料を先に払う必要があるなどと説明されました。

10月29日、男性は出金費用として、出金額の1%に当たる23万9000円を、女が指定した預貯金口座に振り込みましたが現金が出金されることはなく、不審に思った男性が女に確認したところ、さらに出金額の10%にあたる金額を保証金として支払うことを求められたため、11月1日に警察に相談。合計38万9000円の詐欺被害が明らかになったということです。

鳥取県警は、ネットで知り合った面識のない人の儲け話を安易に信用せず、必ず周囲に相談すること。ネット上では架空の人物や有名人に簡単になりすます事が出来るため、やり取りしている相手が実在すると限らないこと。暗号資産や株・FXなどの金融商品取引業を営むことができるのは、金融庁に登録された業者でなければならない。登録業者かどうかは金融庁のホームページで調べることができるため確認してほしいとしています。

ロマンス詐欺では、長い時間をかけ信頼感を醸成するため、被害に気付くのが遅くなり、被害金額が大きくなる特徴があるということで、注意を呼びかけています。

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