医師不足のため2024年3月から小児科の夜間の救急外来を一部制限している那覇市立病院が、小児の救急医療体制を補うため、民間の医療関連企業と提携した夜間のオンライン診療を試験的に開始しました。
全国で救急往診やオンライン診療を行っている「ファストドクター」と提携するもので、11月1日から小児科の夜間オンライン診療を始めています。
スマートフォンなどから那覇市立病院の専用サイトにアクセスし、ビデオ通話で医師の診察を受ける仕組みで、必要に応じて薬の処方や県内の医療機関への紹介が行われます。
対象は、0歳から中学生までで、県内に滞在中の旅行者も受付けます。
診療時間は、平日夕方5時15分から朝8時半まで、土日祝日や年末年始も対応します。
こども医療費助成制度の適用が可能ですが、一度、費用をクレジットカードなどで支払い、後日、自治体での償還手続きが必要になります。
▽那覇市立病院・総務企画情報課 大城美奈子 課長
「沖縄県全体の問題ですが小児科のドクターが不足しておりまして、それを解消するためにまず那覇市立病院が率先して、オンライン診療をスタートさせました」
▽ファストドクター・地域医療推進部 服部直幸 部長
「感染症がものすごく拡大しているシーズン、待ち時間がどうしても長くなってしまうときにも、確実に早く、受診していただけるというところが大きなメリット」「地域の救急医療の医師からも、本当に必要な患者さんのみが(救急外来に)来るようになったという声をいただきはじめているところです」
夜間のオンライン診療は2025年3月末までの試験運用で、那覇市立病院では、効果を検証した上で2025年度以降も継続するか検討しています。
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