松江市の認可保育園で保育士から虐待を受けたのが原因で心的外傷後ストレス障害・PTSDを発症したとして、現在小学3年生の女の子が保育士らを訴えた裁判が11日、松江地方裁判所で始まり、保育士側は全面的に争う姿勢を示しました。

訴状などによると、女の子は保育園に通っていた遅くとも2021年4月頃から、担任だった女性保育士にトイレに閉じ込められたり廊下などに長時間立たされたり、振り返り会と称して他の園児の前で失敗や落ち度について糾弾されたりする不適切行為を受けたとしています。

女の子は小学校に入学後、突然パニック状態になるなどの症状で登校が困難になり、医療機関からPTSDと診断を受けたということで、保育士と園を運営する法人に慰謝料など約430万円の支払いを求めています。

11日の第1回弁論で保育士側は閉じ込めるなどの行為があったことは認める一方、必要な注意や指導で不法行為ではなかったとの答弁書を提出しました。

また、松江市による園の監査で不適切な保育行為があったとされた園児は女の子とは別人な上、不法行為とまでは認定しておらず、それに基づく訴えは成立しないと反論しました。

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