静岡県富士市の茶農家4人が、ほうじ茶の専門店をオープンしました。
お茶の新たな魅力を味わってほしい。“誰でも気軽に飲める”ほうじ茶が茶業界の起爆剤になると期待されています。
11月9日、静岡県富士市吉原にオープンしたのは、市内初のほうじ茶専門店「茶舗焙焙焙」です。茶葉を焙煎することで独特の香りがするほうじ茶。店舗では富士市産のほうじ茶が買えるほか、ほうじ茶を使ったドリンクやスイーツなども味わえます。
<客>
「いただきます。すごく香ばしいね」
「香ばしい」
店を手掛けたのは富士市内の若手茶農家4人。特別な思いを持って新たなチャレンジに踏み切りました。
近年、急須で淹れる茶葉の需要は減少しお茶を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。一方、ほうじ茶は健康志向も相まって市場規模が10年間で3倍以上に拡大。4人が注目したのがほうじ茶の“手軽さ”です。
<日本茶茶茶 山田典彦さん>
「ほうじ茶というのは熱湯で淹れて飲むという誰でも簡単に淹れて飲めるかなということで」
茶葉の種類や品質によって美味しく飲めるお湯の温度が異なる煎茶に比べ、ほうじ茶は沸騰したお湯であればその味わいを誰でも同じように楽しめるといいます。
<日本茶茶茶 山田典彦さん>
「一番茶でおいしいほうじ茶を作ろうということで茎の部分を自分たちは選別をして、うまみ成分が凝縮されている」
山田さんたち4人は特に香り高い茎の部分を使って最高級のほうじ茶「凛茶」を2年をかけて作りあげました。冷茶もおすすめの飲み方です。
<日本茶茶茶 西村有平さん>
「急冷で冷やしているので味がしまって香りがより際立つようになっています」
<客>
「やっぱり濃い感じがすごくします。香りも口に入ってから、ぶわってくる。冷たいはずなんですけど温かい感じの香りというか」
<客>
「お茶を作ってらっしゃるから、愛があるなって感じがしますよね」
ほうじ茶専門店は富士市のお茶の新たな魅力を伝える拠点です。4人はさらに先を見つめています。
<日本茶茶茶 山田典彦さん>
「今回は新たな切り口でほうじ茶という違う目線で入ってもらいながら富士のほうじ茶から富士のお茶っていうのを発信をしながら世界にも富士山の麓のお茶というのをもっと広めていきたいと思っています」
富士市は県内で初めてほうじ茶をブランド化。4人は「日本茶茶茶」という会社を立ち上げて様々なチャレンジをしています。
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