おととしの11月、岡山県倉敷市の当時中学3年生、梶谷恭暉(かじたに みつき)さんの行方がわからなくなって、2年が経ちます。
梶谷さんの祖父母は島根県松江市に住んでいて、梶谷さんに似た人が「島根に行きたい」と話していたという情報もあったと言います。帰りを待つ岡山の母親、そして松江市に住む祖父が胸の内を語りました。

行方不明になっているのは岡山県倉敷市の梶谷恭暉さんです。

おととし11月13日の午後2時半ごろ、家族に「塾に行く」と言って自宅を出たのを最後に行方が分からなくなりました。

翌日には、広島県の生口島で梶谷さんのスマートフォンと本が見つかっていて、島に渡ったのではないかとみられています。

高校進学を前に進路の事で悩んでいたという梶谷さん。行方不明になる前日には涙を流していたと言いますが、いなくなってしまった理由は分かっていません。

あの時、気の利いた声をかけてあげられたら…。母親からはそんな言葉も出ました。

梶谷恭暉さんの母親
「2年間あっという間だったんですけども、折に触れて色んな季節ですとか恭暉と同じ(くらいの歳の)子たちと電車や街ですれ違ったりすると、やっぱり思い出して…どうしてるかなっていうのをいつも感じながら、無事でいるかな?、元気でいるかな?、というのを感じながら生活しています」

今でも、梶谷さんが行方不明になった時の服装などを書いたビラを配ったり、動画を作って地元のケーブル局で流したりと、懸命に情報提供を求めています。

これまで警察には184件の情報が寄せられたということですが、発見に至ってはいません。

梶谷さんの母親・父親はともに松江市の出身。母親は「祖父母の家に向かおうとしていたのかも」とも考えたそうです。

取材班は松江市に住む祖父を訪ねました。

梶谷恭暉さんの祖父
「病気はしてないか?とか、お腹空いてないか?とか、寂しくないか?とか、色んなことは聞いてみたい。とにかく会って話がしたいです。元気な笑顔でいるかとか、そういうのを確認しながら話をしたい。いっぱい話をしたい」
「朝起きると必ず玄関のドアを開けて、立っているんじゃないかと確認するんです。それから電話でも留守電に何か入ってないか、ヒントがないだろうかと確認するようにしています」

まさか自分の孫が行方不明になるとは…。2年経つ今も未だに信じられないと語りました。

梶谷恭暉さんの祖父
「毎朝晩、氏神様にお願いしています。都合のいい時だけ頼むなって言われるかもしれないけど、とりあえず助けて下さいって…。助けて下さいって横柄ですね、お救い下さいと」

母親は、支えてくださる皆さんや情報提供を下さる方々に感謝の気持ちを伝えたいとしています。

梶谷さんが行方不明になってから2年。倉敷警察署では、引き続き情報提供を呼びかけています。
【倉敷警察署】086-426-0110

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