全国的に汗ばむ陽気となった11日。東京では日中の気温は20℃を超え、岐阜県美濃市では26.5℃と夏日となりました。一方、日本の南の海上には3つの台風が発生。さらに12日にかけて、熱帯低気圧が台風へと変わる予想で、11月に台風が4つ同時に存在するのは初めてです。
日が落ちても気温はそれほど下がらず。コートやダウンジャケットは着ずに手に持つ人も。
街の人
「めっちゃ汗をかきました。秋は秋だけど暑いですね」
「本当は脱ぎたい。でも手荷物が結構あって、かさばるので、頑張って着ています」
「寒かったから冬になるのかなって思って暖房とか用意をしたけど、なんか全然暑くなってしまって」
日中は20.7℃まで気温が上がった東京。1週間ぶりに20℃を超え、10月下旬並みの陽気となりました。
また、名古屋市では24.9℃。岐阜県美濃市では11月の観測史上最も高い26.5℃を観測しました。
暖かい空気に覆われた影響で、東日本から西日本を中心に季節外れの暖かさとなりました。この暖かさは週末まで続く予想です。
気象予報士 菊池真以
「来週初めには上空に寒気がやってくる。それは一時的な見込みです。やはり再び例年よりも高い気温というのがまたしばらく続いてしまいそうです。少なくとも12月上旬にかけては平年よりも高めの気温の日が多いとみています」
一方、沖縄では季節外れの大雨となりました。9日、線状降水帯が発生した沖縄本島北部。東村では川沿いにあった民宿の一部が崩落しました。
木下富夫さん
「全部ずれ落ちている。もうびっくりするというか、怖いというか」
記者
「きのう(10日)氾濫した比地川です。大雨によって腰の高さまで水位があがり、濁流によって草木が橋の上まで流されてきたことがわかります」
国頭村では比地川が氾濫して地域のほぼ全体が水に浸かりました。11日、住民は泥をかき出すなど後片付けに追われました。
被害にあった農家
「悪夢です。丁重に育ててきたものをこんな一瞬でやられて、努力を握りつぶされた感じです」
この記録的な大雨に影響を及ぼしたとみられるのが、日本の南にある3つの台風です。さらに、熱帯低気圧が今後、台風に発達する見込みです。
気象予報士 菊池真以
「例年ですと、秋から冬というのは台風の発生数がだんだん少なくなっていくような時期。今年は日本の南の空気が暖かく、台風の発生しやすい状況がまだ続いているんです」
熱帯低気圧が台風に発達した場合、台風が4つ同時に存在することとなり、11月としては初めてです。
気象予報士 菊池真以
「いまのところ日本に大きな影響はなさそう。熱帯低気圧が今後、台風に発達して、週末には沖縄の近くにまで北上してくるようなおそれもあります。沖縄では台風の直接的な影響も。台風周辺の湿った空気の影響で大雨といったおそれがあります」
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