新潟県内の地銀2行の中間決算が8日に発表され、両行とも前の年の同じ時期と比べて増益となりました。

第四北越フィナンシャルグループの中間決算は、純利益が146億円で、中間の純利益としてはグループ設立以来最高となりました。
前の年の同じ時期と比べると8億円の増益で、7月に上方修正した業績よりも4億円上回りました。銀行部門のコンサルティング機能を強化したことが主な要因です。

【第四北越銀行 殖栗道郎頭取】
「自己資本が盤石となれば、よりたくさんの信用創造をすることができる。地域経済の成長につながっていく」

一方、大光銀行の中間純利益は17億9000万円で、前の年の同じ時期と比べて6億200万円の増益です。要因としては、利回りの上昇や資金運用の貸し出し金の増加などが大きいということです。

【大光銀行 川合昌一頭取】
「経営基盤の強化に向けたこれまで取り組んできたことが進んでいて、順調にスタートを切れたのではないかと感じています」

また、アメリカの次期大統領に関税の強化や減税を掲げるトランプ氏が就任する見通しで『円安ドル高が進み、金利も上がるのでは』との予測については…

【第四北越銀行 殖栗道郎頭取】
「(トランプ氏の政策について)減税、財政出動、それから株高、移民の抑制というところまでは分かるんですけど、それが最終的にどのように我々に影響が出るかというのは注視し続ける。(金利が上がりインフレとなると)地域の皆さんにとっては、持っているお金の価値が落ちてしまうわけですから、やはり積極的に投資をして、人材や設備の投資をして自らそのプロダクトを大きくしていかないと」

【大光銀行 川合昌一頭取】
「政策金利がいつ上がっても不思議ではないということで、事前にアナウンスと説明をさせていただく。当然、金利負担が重くなって返済条件等の見直しを要請いただくお客様もいるかもしれませんけども、真摯に対応させていただきたい」

両行とも今後の状況を注視し対応していくとしています。

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