アメリカ大統領選挙の仕組みは?
各州ごとに選出される「選挙人」を通じて選ばれる間接選挙。全米50州とワシントンD.C.に合計538人の選挙人が割り当てられており、各州の選挙結果に基づき、その州の選挙人票が候補者に与えられる(※メーン州とネブラスカ州以外は「勝者総取り」方式)。過半数である270票以上を獲得した候補者が勝利する。
激戦州ペンシルベニア 選挙人:19
アメリカ東部に位置するペンシルベニア州は、7つの激戦州で選挙人が最多です。「ラストベルト」の重要州との位置づけもあり、経済や雇用創出に関わるテーマが争点となっています。7月にはトランプ氏暗殺未遂事件が起きた州です。
激戦州ミシガン 選挙人:15
アメリカ中西部のミシガン州の都市、デトロイトは「自動車の都」として有名です。労働組合の票の行方が鍵とされています。また、イスラム教徒も多数居住していることから、中東情勢が選挙にもたらした影響も注目されています。
激戦州ウィスコンシン 選挙人:10
アメリカ中西部のウィスコンシン州は、結果の予想しづらい激戦州です。酪農が盛んでチーズやクラフトビールが有名。2016年と2020年はそれぞれ、トランプ氏、バイデン氏がわずかな票差で勝利しました。
激戦州ノースカロライナ 選挙人:16
アメリカ南部のノースカロライナ州は、9月にハリケーン「へリーン」で大きな被害を受けました。災害対応にも関心が集まっています。「バーベキュー発祥の地」として有名なほか、バスケなど大学スポーツが盛んな州です。
激戦州ジョージア 選挙人:16
アメリカ南部のジョージア州は、黒人の割合が激戦州で最も高く、勝敗の鍵は「黒人票」とも言われています。公民権運動のキング牧師の故郷です。大企業の本社も多くおかれ、南部経済の中心地ともなっています。伝統的に共和党が強い州ですが、2020年の大統領選ではバイデン大統領が28年ぶりに同州の民主党候補者として勝利しました。
激戦州ネバダ 選挙人:6
アメリカ西部のネバダ州はアメリカで初めてカジノを合法化しました。大都市「ラスベガス」を中心にエンタメ産業が盛況で、チップ税をめぐる政策にも関心が高いということです。また、移民も多いことから移民政策も一つの争点です。
激戦州アリゾナ 選挙人:11
アメリカ西部のアリゾナ州はメキシコと国境を接し、移民問題が常に焦点になっています。近年はヒスパニック系の増加に伴い、リベラルな傾向=民主党支持に傾いたと指摘されています。2016年はトランプが勝利したが、2020年はバイデンが勝利。ただ、不法移民への不安が高まるにつれ、再び共和党支持に乗り換える人が増えているとされる。
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