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<書くことが苦手な人でも「オレオ公式」を知ることで、誰でも論理的な文章がすぐに書けるようになる>
ハーバード大学で受け継がれているライティングメソッドから生まれた「オレオ公式」。
書くことが苦手な人でも「オレオ公式」を知れば、論理的かつ説得力のある「伝わる文章」の達人になれる。
『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)の「第1章 ハーバード大生みたいに考える」より一部抜粋。
◇ ◇ ◇作文上手になるためのセンターピンをねらえ!
以前『ニューヨーク・タイムズ』の記者が書いた『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ著、講談社)という本が、世界中で話題になりました。人間の習慣の秘密について著者の考えをまとめた本です。
この本の中で著者は、「ボウリングのセンターピンを1本倒すだけでほかのピンも次々と倒れていくように、まず、その人が変えたいと思うもっとも大きな習慣をひとつ変えることで、ほかの小さな習慣も次第に変わっていく」と述べています。
オレオ公式も、この著者が言うような「大きな習慣」となることは間違いありません。オレオ公式のとおりにロジカルに考えて表現することに慣れると、作文だけでなく勉強にも生活にも少しずつ変化が訪れるのです。
作文の第一歩は書きたいことの整理から
自分の伝えたい意図(考えていること)を読む人にしっかり伝わるように書くことは難しいものです。意図がしっかり伝わる文章というのは、読んだ人が笑ったり悲しんだり考えたりと、すぐに反応できる文章のことです。
自分の意図を読む人に伝えるためには、まず、書きたいこと(伝えたいこと)を整理することから始めます。これが、作文を書くための第一歩であり、すべてであると言っても過言ではありません。
書きたいことを整理するのにも、オレオ公式を使います。
人の頭の中にある考えは、とても主観的で、ぼんやりとした抽象的なものです。これを思いつくままに文章にしても、読む人も困ってしまいます。
ところが、頭の中にある考えをオレオ公式の順番に当てはめて並べていくと、客観的で、具体的になり、読み手にもわかりやすい文章に変身するのです。
『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』62頁よりどんな意見でも、読み手に納得してもらうためには、根拠となる情報を集めて、自分の考えとともにまとめなければなりません。
その際に、せっかく情報を集めても、思いつくままに並べ立てるだけでは説得力(相手を納得させる力)に欠けます。
そんな時、オレオ公式の出番です。オレオ公式は、先に要点をまとめ、結論(主張)から書き始めるため、情報を的確な場所に並べることができ、すっきりとしてわかりやすい文章になります。
こうした特性があるので、オレオ公式は、文章で答える記述問題や、体験学習のレポートを書くときにその力を最大限に発揮します。
オレオ公式での考え方が習慣づくと、学校生活も、それ以外の場所でも、問題解決力が高まり、コミュニケーション力のアップまで期待できます。
パズルのように文を組み立てよう
実は、作文は大人になってもずっと必要なものです。大人の生活でも、仕事の企画案から報告書、メールでのやりとりまで、毎日何かしらの作文が欠かせないからです。
ところが、大人だって、「書きたいことを自由に書いてください」と言われても、ほとんどの人が上手に書けません。
ですが、文章が苦手な人でも、短い文章をパズルを組み立てるようにオレオ公式に当てはめていくことならできますね。公式に当てはめるだけで、ロジカルな文章が完成するのです。
大工さんが家を建てるときによい道具を使うように、オレオ公式は、作文を書くための最高のツールです。
みなさんも早く作文を書いてみたくてウズウズしてきましたか? さっそく、オレオ公式について、順に学んでいきましょう。
『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』
ソン・スッキ 著
岡崎暢子 翻訳
CCCメディアハウス
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
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