2024年は天気にも恵まれて、各地で花見を楽しむ機会が多かったのではないしょうか?ただ、青森県むつ市の桜の名所では、野鳥に花芽が食べられるなどして2024年は特に花が少ない寂しい春となったようです。

むつ市のサクラの名所、水源地公園では、1週間前の4月22日、園内のサクラが満開となり、多くの市民が訪れて花見を楽しんでいました。これと同じ日、もう一つの“サクラの名所”早掛沼公園でも満開に。しかし…。

小泉 基 記者
「園内のサクラを見てみると花は咲いていますが、圧倒的に数が足りません」

満開とは思えないほどの花の少なさ。「ウソ」が関係していると見られています。

訪れた人は
「ウソに食べられちゃったんですかね。ものすごく残念です」

12月~3月にかけて、飛来してくる野鳥の「ウソ」。公園を管理する、むつ市によりますと、昨年度は、過去最も多い1423羽のウソが確認されていて、多くの木で花芽が食べられたと見られています。

むつ市では、過去にも、同様のことが発生していて、7年前から「むつ市桜満開プロジェクト」として多くの花芽を付けるよう、継続的に肥料を与えるなどしてきました。しかし、対策が追いついていないのが現状です。

むつ市・山本知也市長
「今までやってきた対策が、なかなか効かなくなっているという状況もあって、今後、新しい形で桜が満開になるようなプロジェクトを立ち上げていかなければいけないなと感じています」

また、国内最大級の長さの桜並木がある、むつ市大畑町の「来さまい大畑桜ロード」でも、例年に比べると、サクラの花芽が少ないのが確認されています。

大畑町観光協会・浜田栄子会長
「ウソという話しもあるが、ウソは毎年来ているので、それだけではないかなと思うが…。ことしはちょっと寂しい」

市では、ウソとの共生を図りながら、新たな対策を検討して、咲き誇るサクラの再生を目指します。

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