山形県酒田市では公園のシンボルになっていた遊具が老朽化のため撤去されることになりこれまでの感謝を伝えるイベントが開かれました。

「じょうずじょうず」

このタコの遊具は「タコの山」や「タコのすべり台」などと呼ばれ地元で親しまれているもので、1970年代に全国の公園に設置されました。

酒田市の舞鶴公園では設置から54年がたつことから年内でこの遊具は取り壊しが決まっています。

酒田市建設部 土井勝さん「老朽化と施設の危険性があって今回更新することになった」

来年春ごろには新しいタコの遊具が公園に設置される予定ですが、愛着をもつ近隣住民も多いことから、市が思い出などを遊具に寄せ書きするイベントを開いています。

この日、寄せ書きに参加したのは公園からほど近い保育園「八幡保育園」の先生と園児およそ40人です。

園児たちは色とりどりのペンでこれまでの感謝を描きました。

園児「哀しい気持ちで描いた」

園児「風船のハート」

「タコさんを描きました。3年間ここで一緒に遊びました」

八幡地区は7月の大雨で大きな被害を受け園児たちの通う園舎も泥が侵入するなどしたため、園児たちは現在、市内の別の保育園に通っています。

園児と先生、みんなが一緒に遊んでいた頃、来ていた場所なだけに、遊具にも思い入れがありました。

八幡保育園 掘ゆかり 園長「タコさんと同じくらい(の年齢)です。八幡保育園のときいっぱい遊んだよね」



八幡保育園 掘ゆかり 園長「八幡保育園は第二の園庭が舞鶴公園なので、皆さんから愛されるタコのすべり台でまた会いたい」

たくさんの思い出が残る遊具。来年春ごろにはより安全性が高いタコの遊具が設置される予定で新たなシンボルとして地域の子どもたちを見守っていきそうです。

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