日が暮れるのも早くなる10月は防犯月間。
いま小学生の8割近くが習い事に通うなか、保護者が心配しているのが”帰り道”。
子ども達の”必需品”となっている防犯ブザー。専門店では・・・
実際に習い事に通う子ども達にどんな防犯グッズを持っているかを聞くと、
「防犯ブザー」ばかり。
では、いまどんな防犯ブザーが販売されているのか?
防犯グッズ専門店「ボディーガード秋葉原店」には様々な防犯ブザーがありました。
まずはスタンダートタイプの防犯ブザーの音を聞いてみると、117デシベル。
THE TIME,マーケティング部 西堀文部員:
「ちょっと待って…ちょっと待って…うるさい!スゴい!」
「これは犯人ビックリしますね」
飛行機のジェットエンジンの近くにいるのと同じくらいの大きさです。
他にも、防水仕様かつ、より高く不快な音を出すことで不審者を撃退するタイプや
設定以外の場所に移動すると1分ごとに保護者に通知が届くGPS機能付きのタイプなど、
子どもの年齢やライフスタイルにあわせて選べるようになっていました。
いざという時の防犯ブザー。でも、鳴らせなかった子どもが・・・
子どもを守る防犯ブザー。
しかし、子ども達からは防犯ブザーの使い方について不安な声もあがりました。
番組スタッフ:
「いざとなったら鳴らす自信はある?」
小学生男子:
「ない! 逆にビビって固まりそう」
さらに不審者に遭遇した時に防犯ブザーを使えなかった小学生に出会いました。
小学2年生:
「なんか話しかけてきた『おいでおいで』とか」
「『2人で帰れる?大丈夫?大丈夫?』みたいな感じで」
番組スタッフ:
「防犯ブザーは?」
小学2年生:
「鳴らすの忘れた」
番組スタッフ:
「怖かった?」
小学2年生:
「うん」
実は怪しい人に会ったときに防犯ブザーを鳴らすことができたのは、
100人中、たった1人から2人なんです。
不審者が近づいてきたらどうすれば?小学校の安全教室を取材
そんな中、広がりを見せているのが小学校での安全教室の授業!
地元のボランティア団体が小学1年生に教えるのは、
イギリス、台湾、韓国、など外国でも取り入れられている最先端のプログラム。
子供の安全対策についての研究を行っている「株式会社ステップ総合研究所」が
省庁・警察と協力して作りあげました。
不審者を見極める方法や大声の出し方を学ぶ子ども達。
しかし、防犯ブザーを鳴らす練習を行うと、ヒモを引っ張ったのに、音が鳴らない子どもが。
講師「こども応援団・結」安蒜まどかさん:
「今みたく、電池って切れちゃうから」
「いざというとき鳴るように、しっかりとおうちの人と確かめてね」
なんと電池切れ。実は防犯ブザーの中には3か月から半年に一度、電池の交換をした方が良いタイプがあるんです。
他にも、「鳴らすタイミングがわからなかった」「防犯ブザーが鳴らせる位置についていなかった」など様々な理由で防犯ブザーが鳴らないケースがあります。
安全教室では、いざというときに防犯ブザーをならすことが出来るよう、
子ども達と保護者に細かく指導します。
例えば防犯ブザーを付ける位置はランドセルの横側ではなく、前にある肩紐が最適。
子どもが引っ張りやすいよう、紐を腰の高さにしておくことも大事なポイントです。
さらに防犯ブザーを鳴らしても不審者が諦めず、腕を掴んで来た場合の対処法も指導。
まずは自分の腕を勢いよく振って、ふりほどく練習。
それでも不審者が離さない場合は、お尻を床につけて、両足をバタバタと勢いよく前に突き出します。
一見すると遊んでいるような動きですが、不審者のスネを勢いよく蹴る練習で、
実際に、この練習をした小学1年生が不審者から逃げることが出来たといいます。
そして、ふりほどくことが出来た時のために必要なのが、20メートルダッシュ。
講師「こども応援団・結」安蒜まどかさん:
「もうこの子追いかけるの無理かも警察に捕まりたくないなって
諦めてしまう距離が大体20メートル」
45分間の安全教室を終えた子ども達は、学んだ方法を番組スタッフ相手にすぐに実践。
実際に体を動かすことで、しっかりと身についていました。
(THE TIME,2024年10月21日放送より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。