全国高校駅伝「都大路」で2022年に初優勝し、注目を浴びた長野東高校。
2023年は、目標とするメダル獲得に届きませんでした。
そんな中スタートした今年のチームは期待の新1年生2人が台風の目になりそうです。


「こんにちは。お願いします」

長野東高校・女子駅伝チーム。

12月に京都を舞台に繰り広げられる「都大路」に向け、新体制がスタートしました。

2022年の「都大路」。

長野東は最終5区の逆転劇で、創部以来の悲願だった初優勝を飾りました。

しかし、周囲の期待が高まった2023年の大会。

結果は5位。

目標としたメダル獲得には届きませんでした。

喜びと悔しさ、この2回の大会を経験してるのが、今年、キャプテンを務める3年の窪田舞(くぼた・まい)選手です。


窪田選手:
「もうちょっと上に行けたんじゃないかという悔しさはあります。自分自身としてはラストイヤーなので、今年こそもう一回・・・」

再び全国を目指す新チーム。

しかし主力だった3年生が抜けた後はある問題に直面していました。

横打史雄(よこうち・ふみお)監督:
「ギリギリのメンバーで、非常に5人というのは難しい人数だった」

高校駅伝は5つの区間でタスキを繋ぎますが、メンバーは新3年生3人、新2年生2人の5人ギリギリになってしまったのです。


横打監督:
なぜ少ない?
「優勝したことで、敷居が高くなったという印象も持たれたのかなと思っている」

そんなチームにこの春、6人の1年生が加わりました。


「即戦力揃い」という中でも期待されるのが川上南海(かわかみ・なみ)選手です。

川上南海選手:
「(走りの持ち味は)最初から積極的に前に出て付いて行ったりすることです」

駒ヶ根市・赤穂(あかほ)中学出身で2023年は1500mで北信越大会のチャンピオンに。

全中駅伝でもエースが集う区間で入賞するなど、県内の中学トップランナーとして注目を集めてきました。


川上南海選手:
「インターハイに出場して、いい走りやタイムが出せるようになったり、全国高校駅伝で活躍できるような選手になりたい」

もう一人の期待の星が唯一の県外、石川県中能登町(なかのとまち)出身の今井玲那(いまい・れな)選手。

今井選手:
「(練習後に発災して)揺れがすごく強くて、みんな立っていられないような状態でした」

今年1月の能登半島地震で自宅が被災しました。

今井選手:
「一度家に帰ったんですけど、寝られるような状況ではなかったので、地区の公民館に泊まりました」
「もう競技をすることはできないんじゃないか、ということを考えました」

ただ、被災したことで気付いたこともあったといいます。


今井選手:
「練習環境がない、なくなってしまったことで、コーチたちが金沢の方まで練習に連れてってくださったりしたので、練習できるありがたみを感じました」

駅伝に集中できる環境を求め、親元を離れて長野に来た今井選手は、被災した故郷への思いを胸に全国を目指します。


今井選手:
「まだ生活が厳しい所もあると思うので、そこの人たちを勇気づけるような走りをできるようにしたい」

注目の新人2人にこんな質問をしてみました。

ライバルはいる?
川上選手:
「今井玲那。一緒(1年生)の子」
「いいライバルです」
今井選手:
「南海です。川上南海です」
「中学生の時から一緒の大会に出ることもあって、結構負けてきたので、一緒の学校になったからには勝ちたいです」


新チームは「再び都大路でのメダル獲得」を目標に定めました。

互いを認め合い、高め合う期待の1年生コンビが旋風を起こすのか。

新生、長野東駅伝チームの挑戦が始まります。

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