2004年10月23日の午後5時56分、中越地震が発生。
20年前の川口町では震度7、小千谷市・旧山古志村・旧小国町では震度6強を観測しました。
この地震の犠牲者は68人。
12万1600棟の住宅が被害を受けました。
しかも、地震と同時に一気に電気などが止まり、中越地方を中心に34市町村で延べおよそ30万戸が停電に…。
朝晩かなり冷え込むこの時期に問題となったのが『寒さ』です。
そこで、今からできる“防寒対策”と暖をとる際の“注意点”をお伝えします。
地震発生当日の23日の最低気温は、長岡市で8.9度まで下がりました。
この時期としては、冷え込みました。停電した自宅や電気などが通っていない避難所は、冷えますよね。避難所に全ての人数分の毛布などが備えてあるとは限りませんし、毛布を持ち運ぶのも難しいと思います。
寒さに備えておくと安心なのが、アルミ製の防寒シート、通称『エマージェンシーシート』です。
このシート、床に敷いて使用するもので、床の冷たさが緩和され、低体温症や体調悪化などを防いでくれます。素材が柔らかいので、体に巻きつけて使うこともできます。
また、ポンチョ型のアルミシートもあり、軽くて薄いのに保温効果ばっちりでしたよ。
どちらも1000円程度ですので、持ち出し用バックに備えておくのもいいと思います。
また、当時は、車の中で暖をとる人も多かったですよね。車中泊が続く中で注意しないといけないのが『エコノミークラス症候群』です。
狭い場所で長時間足を曲げている体勢をとり続けると血のかたまり・血栓ができるもので肺の血管が詰まると最悪の場合、死に至ることがあります。
車中泊をするときには足元に荷物などを置いてしっかりと足を伸ばせるように工夫したり、軽いストレッチや運動、水分をとることも必要です。
また一酸化炭素の発生を防ぐため、寒くても、車の中の換気をしっかりするようにもしておきましょう。
カイロの貼る場所も効果的に体を温めてくれる貼り方があります。
カイロなどを取り扱うメーカーによりますと
・太い血管のある首の後ろ
・背中の背骨に沿って2枚
・腰はおへそより指2本分下
・太い血管がある足首のくるぶし
災害発生直後は避難所にすぐ毛布などが届かない場合があります。まずは自分自身で、防寒着を多めに着ていくことや、持ち出し用非常袋の中身も冬用に衣替えしておきましょう。
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