全国的に流行が続くマイコプラズマ肺炎について、専門家は「潜伏期間が長くいつどこで感染したか気付かない場合がある」として注意を呼びかけています。
流行時期が少し早まった?
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「今年は7月中旬位から増えている気配があったので、若干早いのかなという印象はあった。新型コロナの影響でマスクをつける、手洗いなど必然的に感染を予防する対策をとってきたのでここ2、3年間は少なかったのか」
東北医科薬科大学の遠藤史郎教授は、秋から増えるとされるマイコプラズマ肺炎の流行時期が少し早まったと分析します。
せきが長引くのが特徴
この肺炎はマイコプラズマという細菌に感染して発症するもので、発熱や倦怠感のほか、せきが長引くのが特徴です。子どもを中心に感染が広まりっていて新型コロナほどの感染力はないものの、潜伏期間の長さには注意が必要だといいます。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「100人いたら8~9割くらいは子どもたちというイメージ。(ただ)決して大人がかからないというわけではない。マイコプラズマ肺炎は、2週間や3週間の潜伏期間ということもある。いつどこで自分が感染したか把握しにくいところがある」
かぜと症状が似ていて、胃腸にもくることが
また、一般的なかぜなどと症状が似ていて、医療機関を早めに受診することも大事だといいます。
東北医科薬科大学 遠藤史郎教授:
「呼吸器の症状だけでなく胃腸の方にくることもあるので、なかなか症状だけで『マイコプラズマだ』と判断するのは難しい面がある。特徴的な長引くせきがあれば、疑うきっかけにはなると思う」
流行は年明けまで続く見込みで、遠藤教授は手洗いうがいなどの基本的な感染対策の徹底が重要と話しています。
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