しまね海洋館アクアスのシロイルカ「アーリャ」が出産後に死んでしまって3か月。悲しみを乗り越え、赤ちゃんは人工保育ですくすく成長しています。
今月10日、赤ちゃんの元気な姿が初めて報道陣に公開されました。

スタッフに甘える姿をみせるかわいらしいシロイルカ。
今は亡きアクアスの人気者「アーリャ」の赤ちゃんです。

7月1日に生まれたメスの赤ちゃん。
誕生から10日後、母親のアーリャが死んでしまったため、スタッフが1日に8回ミルクを与えるなど、人工保育で育てられてきました。

それから3か月。
体調も安定し健康であることから、今回初めて報道陣にその姿が公開されました。

体長は生まれた時から10センチ以上大きくなり、現在172センチ。
体重は30キロ以上重くなり、92キロにまで成長しました。

しまね海洋館アクアス 獣医師 三島有紀さん
「最近は飼育員と活発に遊んだり、ミルクもしっかり飲んで日々成長しています。
犬用の粉ミルクなどで代用して、それに魚のすり身を入れたりしてなるべくお母さんのおっぱいのカロリー・成分に近づけたりと頑張っています。
初めての経験なので、不安になることが今もあるんですけど、日々試行錯誤しながらやっています。」

また、6月に出産した「アンナ」のオスの赤ちゃんも元気に育ち、こちらは1日2回、水槽前での観覧が始まっています。

来館者は
「やっぱりちっちゃいから可愛いですね。」
「まだやっぱりちっちぃんだなーと、色は最初は黒いんだなーと。」
「またお父さんお母さんみたいに大きく育ってくれたらいいな」
「お腹がかわいかった」

アーリャの赤ちゃんの一般公開についてはまだしばらく時間がかかりそうとのこと。
国内でこれまでシロイルカの人工保育に成功した事例はまだ1例しかないということで、アクアスはこれからもしっかりと赤ちゃんを育てていきたいとしています。

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