連休に遠出をしても乗り物酔いが心配な方もいるのでは?酔わないようにするには、どのように対処すればいいのでしょうか。

■4人に1人が「乗り物酔い」をする

高柳光希キャスター:
めまいや頭痛、吐き気を引き起こす「乗り物酔い」。連休の楽しいお出かけも、途端に台無しになってしまいます。

SNSでは、「修学旅行はどの年代のものもずっと乗り物酔いしてて良い記憶がない」、「車酔い…自分で走るときはなんもないけどなんで」などの声が上がっています。

1万人以上を対象に「乗り物酔いをしますか?」というアンケートを行ったところ、約4人に1人が乗り物酔いしてしまうという現状があるそうです。(調査:株式会社プレスビー)

山内あゆキャスター:
私は乗り物酔いをしてしまいます。
大人になっても、雨の日の電車やバスの匂い、モワモワした空気、くねくねした道はダメです。

■乗り物酔いは「目からの情報」と「耳からの情報」のズレのせい 

高柳光希キャスター:
宇宙空間で過酷な生活をする「宇宙飛行士の選定」もしている、乗り物酔い研究の権威・石井正則医師にお話を伺いました。

JCHO東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科 診療部長 石井正則医師
「きちんと対策すれば、乗り物酔いしにくくなります」

なぜ、乗り物酔いは起きるのでしょうか?

「目からの情報(手元や景色)」と「耳からの情報(内耳がスピードや傾きなどを感知)」がズレると、自律神経が乱れて乗り物酔いになりやすいといいます。

例えば、
●スマホ・読書など一点を見つめる
●急ブレーキ 予期せぬ突然の動き
●急カーブ 遠心力で体が進行方向と反対に動く

以上のような時にズレるということです。

「子どもに車酔いが多い」というのは「車に乗った経験が少ない」ので動きを予測できません。そうなるとズレが生じやすく、車酔いをしてしまいます。

車の「におい」で酔ってしまうという方もいると思いますが、小さい時に酔ったときの記憶が車の「におい」と結びつくことによって定着してしまうということです。

また、「克服した」と思っていても、あるいは「車酔いしない」と思っていても、寝不足や空腹、低血圧などが原因で乗り物酔いになることもあるといいます。

■Appleが「乗り物酔い」対策機能を搭載「車両モーションキュー」

乗り物酔い対策で、こんなものも登場しています。

Appleが9月に提供したiOS18で初めて導入された「車両モーションキュー」です。(※iPhone XS以降に対応)

画面の両端にドットが現れて、それが車の動きに合わせて動くことで「視覚的情報」を与えて情報量の差を埋めるということです。

山内キャスター:
車に乗っている時にこれを見ていると酔わないということですか?

高柳キャスター:
酔いづらくなる、軽減されるということです。

■乗り物酔いを防ぐには?「進行方向の遠くをみる」バスで酔いにくい席は「タイヤの揺れが少ないところ」

乗り物酔いを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

石井医師によると、近くの家などを見ると目に刺激を与えてしまうので、視線は「進行方向のなるべく遠く」を見ると良いといいます。山はベストではなく、距離としては月くらい。

また、バスの座席はタイヤの揺れが少ない「真ん中の席」が酔いにくいということです。

後方にはエンジンがあり、大きく揺れるので、タイヤとタイヤの間のより前に乗ると酔いづらいといいます。

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