最初にご紹介するのは・・・なんと長靴スポーツ!
長靴を手で投げて点数を競い合う「フライングシューズ」と呼ばれる競技が9月、尾花沢市で行われました。
高齢化の進む地域で、コミュニケーションの場にもなっていました。
人口およそ1400人の尾花沢市玉野地区で盛んに行われているのは、ちょっとユニークな競技、「フライングシューズ」です。
「フライングシューズ」は、コートの中につくられた的(まと)をめがけて手で長靴を投げ、点数を競い合う、屋内競技です。
元々は宮城県加美町で行われていたものが10年以上前に玉野地区でも行われるようになりました。
玉野地区では、競技を通じて地域交流をはかろうと、年に一度、大会が開かれています。
「私たち選手一同は、ルールを守って楽しくプレーすることを誓います」
今年は50人以上が参加し、チーム対抗で熱戦を繰り広げました。
90歳の参加者もいました。
初めはどのチームも近い距離にある低い点数の的(まと)を狙って地道に点数を稼いでいきますが、決勝戦に近づくにつれて高得点を狙おうと、果敢に挑む選手の姿が見られました。
優勝したチーム「高齢化社会が進んでいますけども、体調を管理することも大事だが、人と交流すること、これもやっぱり大事なことだと思うんです。玉野地区全体の楽しいこの大会を通して、地域づくりになると思います」
勝っても負けても、みんな笑顔。
フライングシューズを通して、体育館には楽しそうな声が響いていました。
■ワナゲに夢中になる人たちがいた!
県内には、他にも、高齢者が笑顔で元気にプレーする競技が。
お年寄りの体力・交流づくりにつなげようと、天童市できのう、ワナゲの全国大会が開かれました。
出場最高齢は92歳。会場には、笑顔の輪が広がっていました。
佐藤真優アナウンサー「全国大会がまもなく始まります。全国からワナゲの猛者たちが集結しています」
公式ワナゲ全国大会は2007年から開かれています。
ワナゲは冬でもできるスポーツで、健康を保つための運動になるとともに大会などを開催することで高齢者の引きこもりの防止につながると山形県では普及活動が行われてきました。
大会は団体戦で行われ、1チーム3人です。
1人につき9回投げることができ、3人の合計得点で競います。
きょうは全国大会ですが県外からの出場はなく県内46チーム193人の参加者が天童市に集結しました。
今大会最高齢の選手、92歳の安部鶴男(あべ・つるお)さんです。
ここまで、6連続成功。
そして7本目も!8本目は、ん-惜しい!
しかし最後はしっかり決め切り、9本中8本の好成績でした。
しかし・・・
今大会最高齢選手 長井市 安部鶴男さん(92)「この輪っか投げづらい。パーフェクトは何度も出たんだけど、きょうはまだ出ない、これからだべ」
真剣勝負!ゆえに〇〇収集も…!?
天童市 鶴友クラブ 青柳信昭さん(85)「他のチームが取った点数。それを上回るにはどう投げたらいいか」
熱中すればするほど勝ちたい!情報収集も欠かせないのだ!
中には、こんな人も…。
最上町 法田下(ほうでんしも)幸寿会 阿部弘さん(78)「(Q選手として出場ですか?)選手ではない。補欠。一か月前くらいから練習はしていたけど、補欠だった。時の運もあるわな」
そんな厳しい選抜争いを勝ち抜いた選手だけが立つことができるこの舞台。
地区予選を勝ち抜いた大江町のマダム三銃士は…
大江町 小見睦会の三人組「ワナゲも上手いんだよね。一晩で何回もパーフェクト出すんだよ。(Qきょうの大会はいかがでしたか?)ダメェ」
長井市 草岡Aチーム 孫田幸子さん(77)「棒の上から輪っかをかぶせるようにして投げています」
こちらは県内でも激戦区、長井市の絶対女王、幸子さんです。
「(王者の貫禄感じますか?)感じる。太さ」「今回の目標は、できれば優勝したいけどね…がっちりマンデーで優勝です」
ワナゲを通して体力作りはもちろん笑顔の輪が広がることが、健康の秘訣のようです。
「愛好会の練習が一番楽しい」
「雨降っても雪降っても、うちの中でもできるから好き」
「(Qワナゲに大事なのはなんですか?)やっぱり輪だべ」
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