便利な家電を使って時間をかけずに調理する「ずぼら調理」。しかし、調理家電を誤った使い方で使ってしまうと、大きな事故につながるおそれがあります。

「NITE・製品評価技術基盤機構」による実験。大きな音をたて、電子レンジの中で何かが破裂しました。電子レンジで温められていたのは、飲み物が入ったペットボトルです。このように、加熱が禁止されているものを温めて起きる事故が後を絶ちません。

他にも危険なのがカップ麺です。水を入れて電子レンジで温めてしまうと、カップ麺の容器が発火し、火災につながる恐れがあります。

NITEによりますと、過去5年間に報告された調理家電の事故で最も多かったのは、電子レンジの149件でした。NITEは、加熱が禁止されている容器や食品を電子レンジの中に入れないよう注意を呼びかけています。

「ちょっと温めるくらいなら」と思いがちですが、映像を見ると大きな事故に繋がりかねません。

実は、電子レンジに入れてはいけないものは意外とあります。

レンジ加熱NGなもの

まずは容器について。ペットボトルやカップ麺はもちろん、金属容器やアルミホイルも電子レンジでは使えません。アルミホイルや金属容器は電子レンジで加熱すると放電したり、火花が出たりする恐れがあるので絶対に使わないでください。電子レンジで温める際は、耐熱性のあるプラスチック容器やラップを使うようにしてください。

そして、食品を温める際にも注意が必要です。卵やクリなど、硬い殻におおわれているものは、レンジに入れると内部の水分が膨張して破裂してしまいますので、絶対に入れないでください。

また、硬い殻でなくても、ソーセージや明太子といった膜のある食品も圧力がかかって破裂してしまうことがあります。電子レンジで加熱する場合は、切れ目を入れてから加熱してください。

食欲の秋ということで、料理も楽しい季節ですが、この機会にお使いの調理家電の説明書をあらためてご確認ください。

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