不要な製品に付加価値を与えて、より良い品質や性能に再生する「アップサイクル」の体験会が青森市で開かれ、青森県の特産品を使った作品に注目が集まりました。
こちらの高級感あるレザー製品。素材は動物の皮ではなく、植物由来の廃棄物で革の質感を再現した「ヴィーガンレザー」です。
青森市を拠点にアップサイクルに取り組む藤巻圭さんが開発しました。
ヴィーガンレザー開発者 藤巻圭さん
「捨てなければいけないものを、より多くの方に価値を上げたものを届ける概念がアップサイクルになります」
26日の体験会には、県外で活躍するクラフト作家9人が参加し、藤巻さんから製品化までのいきさつなど説明を受けました。
今回のアップサイクル製品はすべて県内の特産品を使って仕上げたもの。元の素材は一体何でしょうか?
新井宇輝アナウンサー
「こちらのカバンとパスケース。実はリンゴで作られているんです!」
リンゴを加工したあとの廃棄部分や、リンゴの木の枝を原料とし、新たな製品として再生させたということです。リンゴがレザー調に―。思いもよらぬ素材の変化に参加者も驚きを隠せません。
東京からの参加者
「ちょっとビックリですよね。リンゴから革が作れる」
神奈川からの参加者
「青森=リンゴという印象が強いので、すごく商品化しやすいんじゃないか」
ヴィーガンレザー開発者 藤巻圭さん
「青森愛だけですね。多くの先人たちの結晶が今のリンゴだと思っています。青森のりんごが再ブランディングして、価値として届けられるといいと思っています」
参加者たちは27日以降、ヴィーガンレザーを使った作品づくりを体験する予定です。
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