79年前のきょう、長崎県に原子爆弾が投下されました。
きょう、山形市では慰霊と平和への祈りを込めて鐘が鳴らされました。
そこには戦争の悲惨さと平和の大切さを伝えようと活動しているひとりの女性の姿がありました。
山形市役所で行われた打鐘式にはおよそ30人が参列し、原爆の投下で犠牲になった人たちを慰霊するとともに、恒久平和への祈りを込めて千年和鐘を打ち鳴らしました。
鐘を鳴らした一人、佐藤美津子さんは、20年ほど前に広島県を訪れ、原爆や戦争の恐ろしさを強く感じたことをきっかけに、いまは原爆展の実行委員会のメンバーとして活動しています。
佐藤美津子さん「過去のこととか大事なことは、なかなか子どもに伝えることが少なくなっている気がする。こういった機会を通して次の世代に繋げていくことが大事だと思う」
山形市役所の1階で行われた展示会には、広島県の高校生が被爆を体験した人の話をもとに描いた「原爆の絵」や、16の問いかけを通して核兵器について一緒に考えてもらうパネルなどが展示され、訪れる人に記憶が伝えられました。
佐藤さんは、終戦から年月が経ち、被爆を経験した人や戦争について知る機会が減ってきている中、若いうちに戦争の悲惨さや恐怖心を感じることが大切だと話します。
佐藤美津子さん「絶対戦争なんて起きてほしくないし、絶対平和を手放してはいけない。そういう想いを強く持ってもらいたい」
訪れた人たちは、自らの目で展示を見て当時を知ることで、戦争について考えるきっかけになったようです。
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