イギリスを訪問中の天皇皇后両陛下。いよいよ思い出の地・オックスフォード大学へ向かわれます。(6月28日「Nスタ」午後5時ごろの放送より)

思い出のオックスフォード大へ 両陛下 イギリス訪問

高柳光希キャスター:
天皇陛下は19日、イギリス訪問を前に行われた記者会見で「私たちにとって英国は、それぞれ留学生活を送った思い出の地。初めて雅子とオックスフォードを訪れることを心待ちにしている」とおっしゃっていました。

天皇陛下は、1983~1985年の2年間、オックスフォード大学にご留学されました。歴代天皇で初めて“寮生活”を体験し、陛下の著書「テムズとともに 英国の二年間(徳仁親王 紀伊國屋書店刊より)」では『おそらく私の人生にとっても最も楽しい一時期を送れた』と当時を振り返られています。

著書には、様々なエピソードも書かれています。

寝室ではベッドの上の窓枠から入る「すきま風」が異常に冷たかったので、目張りをしてしのいだことです。

お風呂はシャワーがなく、浴槽に半分ほど給湯するとお湯が止まってしまうこともあったそうです。

また、地下のコインランドリーで洗濯機を初めてご使用になられたとき、洗濯物を詰めすぎて泡だらけにしてしまったこともあったそうです。

寮の部屋には『スーベニアスプーン』という、都市の紋章などが刻まれた土産物のスプーンを壁に飾られたり、枕元にアメリカの俳優、ブルック・シールズさんのポスターも貼られていたそうです。ブルック・シールズさんとはご留学後に面会をされ、「やっぱり綺麗な方ですね、とても」と感想を述べられていました。

さらに、いきつけの「パブ」でご学友とビールを楽しんだり、警護官と一緒にパブを3軒はしごをすることもあったといいます。「ディスコ」をご訪問された際、陛下はジーンズ、ご学友はTシャツという装いのため入店ができなかったそうです。

ご身分を明かせば入店できそうなのですが、陛下は『可能な限り他の学生と同じでありたいというのが私の本心。自分が誰かを名乗るなどとんでもない話」とおっしゃっていたといいます。

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