鳥取県鳥取市の一部の小学校で、教員用の新しい教科書が始業式までに届いていなかったことが、鳥取市教育委員会への取材で分かりました。

市教委によりますと、始業式の4月8日、市内の複数の学校から「教員用の教科書が届いていない」と問い合わせがありました。

市内には、市立小学校と義務教育学校が43校ありますが、このうち約10校で始業式に教員用の教科書が間に合わなかったいうことです。

12日までには全校へ届けられましたが、教員の事前準備に支障が出たほか、教科書を持たずに授業に臨んだり、教科書を使わない授業に振り返えたりするなどの対応をとった学校もあったということです。

今年度の小学校の教科書は、4年に1度の全面改訂の年で、市教委は、書店に教科書を卸している会社から「例年より遅れると思う」との話を事前に聞いていました。そのうえで、配送を担当する市内4つの書店に対して、始業式までには配布するよう発注したということです。

遅配となったのは、このうち1つの書店で、「教科書が例年より多かったので遅れてしまった」と話しているということです。

今回の事態に対し市教委は、「始業式までに届かないのは過去例がない。例年より遅れることは想定していたが、まさか始業式を超えると思っていなかった」と陳謝。来年度は中学校の教科書改訂もあるため、「遅配の原因については今後書店から詳細を聞き取り、再発防止策などを検討しく」としています。

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