5月11日、普段日本ではあまりお目にかかれないオーロラが全国各地で観測されました。

 11日の夜、北海道美瑛町の十勝岳で撮影されたオーロラの映像には、カーテン状に流れては消える薄紫色の光の筋が見られます。この幻想的な光景は青森や石川などでも観測。

 兵庫県香美町でも、空にうっすらと薄紫の光が見られました。オーロラを撮影した香美町の地域おこし協力隊の男性に話を聞きました。

 (香美町地域おこし協力隊 高橋昇吾さん)「肉眼では若干赤いかなみたいな感じで、最初は雲が出ていて漁船の明かりかなと思ったんですけど、カメラで撮ってみると雲がないところが赤くて『これがオーロラなんだ』とびっくりしました。本当にここで見られるんだ、みたいな。(Qこれまでにオーロラを見たことは?)今回が初めてです。うれしいですね、興奮しました」

 日本だけではありません。ドイツやイギリスなど世界中で目撃が相次ぎ、夜空を色鮮やかな光のカーテンが彩りました。

 いったいなぜこのように広い範囲でオーロラが観測されたのでしょうか?要因となったのは太陽の表面で起こる大規模な爆発現象「太陽フレア」です。爆発によって太陽から飛んできた電気を帯びた粒子が地球の大気とぶつかることで発光。これが地上からはオーロラとして見えるのです。

 今回の大規模な爆発、決して良いことばかりではありません。地球周辺の磁気が乱れる磁気嵐の影響で、アメリカ海洋大気庁は11日、電力網やGPSなどで異常が報告されたと発表。今後、数日間続く可能性があるということです。

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