「パスタ」や「アヒージョ」などの料理に欠かせない『オリーブオイル』。このオリーブオイルが5月から大幅に値上げされました。飲食店からは、今後の値動きについて心配する声が上がっています。

民間の信用調査会社=帝国データバンクによりますと、5月に値上げした食品数は417品目となり、2024年に入り7000品目が値上げしています。

大きな要因は「原材料の高騰」で、2023年の後半にかけては落ち着いていましたが、猛暑や干ばつなどの天候不順により、カカオ豆やオリーブなどの原材料が再び高騰しました。

市川麻耶キャスター
「こちらの店では、ほとんどの料理でオリーブオイルを使いますが、去年と比べてオリーブオイルの値段は倍以上になっています」

青森市にあるイタリアンレストラン「BUONO」では、パスタやピザ、アヒージョなどを提供しています。

BUONO 浅利洋悦店長
「オリーブオイルという部分に関して僕らの体感では、調味料油という認識ではないので、絶対必要なんですよね」

全国でオリーブオイルは、業務用で最大80%以上価格が引き上げられていて、こちらの店舗でも止まらない値上げの波に頭を悩ませています。

BUONO 浅利洋悦店長
「去年くらいから、ほぼ倍くらいの価格の値上がりから始まり、3か月ごとに上がっているんじゃないかというぐらいのスピードで、どんどん値上がりしている状態。ほんとうにかなりの負担があるという実感がある」

店側の努力にも限界があり、オリーブオイルを多く使うアヒージョは2023年に200円値上げしました。

BUONO 浅利洋悦店長
「多少の値上げは、もちろんやったりはしているが、オリーブオイルの価格みたいに倍、3倍の高騰というような値上げは厳しいかな…」

オリーブオイルだけにとどまらず、円安の影響もあり、イタリア料理店の経営を圧迫しています。

BUONO 浅利洋悦店長
「イタリア料理は、輸入食材とかもだいぶ多いんですけれども、輸入食材であると、ぜんぜん価格が3年前に比べると倍とか3倍とかになっている。まだ(値上げが)続くのが怖い」

帝国データバンクは、6月以降も月平均で1000品目前後の値上げが続くと見込んでいて、飲食店や消費者にとって厳しい日々が続きます。

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